星系記録 / 実在天体
火星 — 青い夕焼けの赤い惑星
火星は地球の約半分の大きさで、表面重力は地球の約38%です。大気は非常に薄く、主に二酸化炭素・窒素・アルゴンからできています。表面には鉄を含む赤いダストが広がり、気温差が大きく、惑星規模の砂嵐が起きることもある、寒冷で乾いた岩石惑星です。
ジョウ・カナタ 機関士 火星じゃ、粉塵は景色じゃなく整備項目だ。気密部に噛む。放熱器を覆う。赤い空を見たら、まず吸気口とシールを確かめる。
薄い大気と細かなダストが、火星の景色を作る
火星の半径は約3,390kmで、地球のおよそ半分です。1日は約24.6時間と地球に近い一方、太陽を一周するには、地球の暦で約687日かかります。
地表の重力は地球の約38%です。体重計が示す値は小さくなりますが、質量や慣性が消えるわけではありません。重い機材を動かし始めたり、止めたりする難しさは残ります。
大気は地球よりはるかに薄く、主成分は二酸化炭素です。地表の岩石や塵に含まれる鉄が酸化して赤く見え、その細かなダストが大気に舞い上がります。強い砂嵐が広い範囲を覆い、塵が落ち着くまで長くかかることもあります。
青い黄昏は、火星の時刻を読む証拠になる
火星の昼間の空は、浮遊するダストのため赤みを帯びます。一方、日の出や日没の太陽付近には、青みがかった光が見えることがあります。
なぜ火星の夕焼けが青く見えるのか。その散乱の仕組みと目撃時刻の矛盾は、CASE 002「青い黄昏の目撃者」で追います。
地球の空が青く、夕焼けが赤くなる基本を確認したい場合は、光の散乱とは何かを整理した証拠ファイルへ進んでください。
作中の大気観測所アウレオール9
STORY 作中だけの設定
- アウレオール9は、2319年の火星にある作中だけの大気観測所です
- CASE 002の観測画像、校正データ、照明記録が残された事件現場です
- ジョウ・カナタが火星生まれであることも作中設定です
CASE 002では、ダストが作る空の色と、観測画像の校正データが時刻を読む証拠になりました。この環境でなければ、事件は成立しません。
火星生まれの機関士ジョウ・カナタは、理論を気圧、粉塵、機械の摩耗という現場の問題に置き換えます。
火星の赤い光を今夜探す
火星は時期が合えば肉眼で見えます。赤みのある明るい星のように見え、日を追って星座の中を移るのが惑星らしい特徴です。
見える方角と時刻は地球と火星の位置で変わります。観察する日は、天文機関の月ごとの星空案内やプラネタリウムアプリで位置を確認してください。表面の模様を見るには望遠鏡が必要ですが、「赤い星を見つける」だけなら肉眼から始められます。
火星について、よくある疑問
火星の空気を、そのまま呼吸できますか?
できません。大気は非常に薄く、主成分は二酸化炭素です。人が呼吸できるだけの酸素や気圧はありません。
火星はいつも極端に寒いのですか?
場所と時刻によって大きく変わります。NASAが示す例は、約20℃まで上がる場合から約-153℃まで下がる場合まで。薄い大気が熱を保ちにくいため、昼夜や高度による差が大きい環境です。
火星の夕焼けの青は、肉眼でも見えますか?
探査機の観測には、太陽付近の青い薄明を捉えた例があります。ただし撮影機器のフィルターや画像処理も、色の見え方を左右する条件です。事件内の具体的な色判定は CASE 002 で扱います。