捜査資料庫 — 事件のあとも、宇宙を追う
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捜査資料庫は、事件を解き終えた捜査官が、さらに宇宙を追うための資料室です。 16の科学証拠ファイルに対応する本と、夜空を自分の目で確かめる道具をまとめました。 紹介する資料は編集部が選んでいます。選び方の基準は、このページの最後で公開します。
「本に賞金は掛からない。それでも、追う価値はある」 — 天城レイ
事件別・捜査を深める本
各事件で使った科学を、もう一歩深く追いたい人のための書架です。 事件の順番どおりに並べていますが、気になった棚から開いてかまいません。
音波 — 振動という消せない証言
CASE 001「真空で鳴るベル」の鍵は、 音が「物質の振動が受け渡される波」だったことでした。 この棚に置くのは、身のまわりの実験で音の正体を確かめられる、音の物理の入門書です。 事件で使った基礎は音はどうやって伝わるのかを整理した証拠ファイルで復習できます。
光の散乱 — 空の色は証拠になる
火星の夕焼けの謎を追ったCASE 002「青い黄昏の目撃者」のあとに読みたいのは、 光と色の科学をやさしく解きほぐす本です。 空が青く、夕焼けが赤い理由を、図解中心でたどれる一冊を選びました。 基礎の整理は光の散乱と空の色が決まる仕組みの証拠ファイルにあります。
レゴリス — 月の砂が保存した記録
CASE 003「歩いていない失踪者」では、 月の砂そのものが証言台に立ちました。 月の成り立ちと探査の歴史を、写真と観測データで追える本を置きます。 砂の性質そのものはレゴリスの正体と危険性をまとめた証拠ファイルで整理しています。
軌道 — 落ち続けることで回り続ける道
CASE 004「落下を続ける監獄」の攻防は、 遠地点と近地点の読み合いでした。 人工衛星やロケットの軌道を、数式を最小限にして説明する入門書を選んでいます。 用語の入口には軌道の種類と考え方をまとめた証拠ファイルをどうぞ。
固有時 — 時計はそれぞれの時間を刻む
双子の容疑者を分けたのは、CASE 005「二人の容疑者、ひとつの誕生日」で描いた 時間の経験の差でした。 相対性理論の「時間」を、思考実験と日常の例でたどれる解説書を置きます。 GPS の補正など現実の実例は固有時の考え方をまとめた証拠ファイルでも確認できます。
ブラックホール — 昨日が届く宙域の科学
CASE 006「昨日から届いた映像」は、 重力が光と時間を曲げる宙域の事件でした。 この棚には、ブラックホールの構造と観測の歴史を数式なしで追える入門書を置きます。 事象の地平面や重力レンズはブラックホールの構造・種類・観測方法の証拠ファイルが入口です。
熱の伝わり方 — 凍らない救難ポッドを読む
CASE 007「凍らない遺体」では、 極低温の宇宙を漂流した救難ポッドが、なぜ内部だけ高温だったのかを追います。 事件の科学を補うのは、伝導・対流・放射という熱の3つの経路を、日常の道具で説明する本です。 魔法瓶がなぜ冷めないのかは熱の伝わり方を整理した証拠ファイルにまとめました。
光行時間 — 通信の遅れは距離の証言
シーズン1では、遠距離通信の遅れが、何度もアリバイの読み解きを左右しました。 光の速さと宇宙の距離感を、身近なたとえでつかめる本を選んでいます。 リアルタイムの会話が成り立たない距離とは何かは、 光行時間と通信が遅れる理由の証拠ファイルで確かめられます。
宇宙科学図鑑 — 8つの新しい証拠を横断する
CASE 008以降で広がった惑星大気、宇宙天気、潮汐加熱、軌道共鳴、元素合成、 中性子星、ダークマター、宇宙膨張を一冊の図版で行き来するため、未配置だった宇宙図鑑をこの棚へ追加しました。 個別の正本は科学証拠ファイル一覧から開けます。
夜空を自分の目で捜査する
本で追った宇宙は、実際の空で照合できます。最初の観測装備に編集部が勧めるのは、 天体望遠鏡ではなく双眼鏡です。視界が広く、上下左右が肉眼と同じ向きに見えるため、 星座の形を頼りに目標を探す捜査に向いています。持ち運びが楽なのも利点です。
星空用としては、倍率7〜10倍、対物レンズの口径40〜50mm程度がよく勧められています。 口径が大きいほど光を多く集められ、暗い星まで見えます。 一方で倍率を上げるほど視界は狭くなり、手ブレも目立ちます。 迷ったら低めの倍率を選び、長く観察するときは三脚に固定すると安定します。
「道具の話は、空の条件を確認してから。街明かり、月齢、それから倍率よ」 — ミラ・ヴォス
天気と街明かりに左右されない観測室が欲しいなら、家庭用プラネタリウムという手があります。 部屋の天井に星空を映し、星座の位置を予習してから実際の空で照合する。 この手順は、観測画像と現地の空を突き合わせた捜査そのものです。 寝る前の数分を、静かな観測時間に変えてくれる道具です。
資料の選び方
この資料室に置く本と道具は、次の基準で編集部が選んでいます。
- 実在の刊行物・製品だけを紹介する(作中世界の資料は置かない)
- NASA・JAXA・ESA・国立天文台などの一次資料と矛盾しない内容であること
- 未確定の仮説を事実のように断定する、誇大な宇宙論の本は置かない
- 紹介料の有無を選定の基準にしない
商品リンクの扱いは広告掲載方針で公開しています。 また、事件は創作、科学は一次資料で確認、という区別の付け方は 科学と創作の分け方にまとめました。 資料室の棚は、事件の更新にあわせて増やしていきます。
「補足します。資料を読了しても、賞金の獲得は保証されません」 — MICA-13